拠点ルータのルーティング設定を行うことができます。
設定情報
「マネージド閉域接続>クラウドゲートウェイ設定>ルーティング設定」で選択された閉域網(WAN側)のルーティングプロトコルと、LAN側IPアドレスが表示されます。
デフォルトゲートウェイ
プロトコルがStaticの場合、デフォルトゲートウェイはクラウドゲートウェイ固定になります。
- クラウドゲートウェイ
デフォルトゲートウェイをクラウドゲートウェイ側に向けます。
UTM、インターネットアクセス、他の拠点のLAN側等いずれの場合も、自拠点のLAN側でない場合はこちらを選択してください。 - LAN側
自拠点のLAN側にデフォルトゲートウェイがある場合はこちらを選択します。
LAN側をデフォルトゲートウェイとして設定できるマネージドルータの拠点数は最大2拠点です。
「クラウドゲートウェイ >V2>デフォルトゲートウェイ設定」の「デフォルトゲートウェイ優先設定」でデフォルトゲートウェイの優先順位を設定することができます。
ただし、自拠点にLAN側デフォルトゲートウェイがある拠点は、「デフォルトゲートウェイ優先設定」にかかわらず常にLAN側デフォルトゲートウェイが優先されます。
(下記「デフォルトゲートウェイの冗長について」参照) - ネクストホップ
デフォルトゲートウェイがLAN側の場合のみ表示されます。
デフォルトゲートウェイのネクストホップとしてファイアウォール等のLAN側IPアドレスを入力します。 - keepaliveターゲット
デフォルトゲートウェイがLAN側の場合のみ表示されます。
LAN側デフォルトゲートウェイの疎通確認のために使用され、疎通が途絶えると閉域網側へのデフォルトゲートウェイの広告を停止し、複数のデフォルトゲートウェイがあれば、次の優先度のものに変更します。
(40秒~1分後に切り替わる仕様になっています。)
「ネクストホップ」を選択した場合、ファイアウォール等のLAN側IPアドレスを監視します。
「インターネット」を選択した場合、ファイアウォール等の先にある弊社のkeepalive用pingターゲット(211.9.33.188)を監視します。
ファイアウォール等のインターネット回線まで含んで疎通確認ができる一方、ファイアウォール等でkeepaliveパケットが通過できないと正しく動作できませんので、ファイアウォールを設定する場合は、以下のパケットが通るように設定してください。
送信元IPアドレス:拠点ルータのLAN側IPアドレス
あて先IPアドレス:211.9.33.188
プロトコル:ICMP
- デフォルトゲートウェイを他の拠点に広告する
BGPやOSPFなどの動的ルーティングを使用した時に、デフォルトゲートウェイを広告するかどうかを選択できます。
keepaliveで疎通が途絶えた場合は広告を停止します。
デフォルトゲートウェイの冗長について
本システムではデフォルトゲートウェイを以下の3つ中から選択できます。
1. 閉域ルータのLAN側デフォルトゲートウェイ(お客様ファイアウォール等)
2. インターネットアクセス(クラウドゲートウェイ経由)
3. UTM(クラウドゲートウェイ経由)
これらのデフォルトゲートウェイを組み合わせて冗長構成にすることができます。
冗長構成にした場合、優先度の高いデフォルトゲートウェイがkeepaliveの監視によって異常を検知することで、次の優先度のデフォルトゲートウェイに切り替わります。
優先順位は、「クラウドゲートウェイ>V2>デフォルトゲートウェイ設定」の「デフォルトゲートウェイ優先設定」で変更する事ができます。
ただし、現在のバージョンでは、ルータの仕様により上記優先設定に関わらず、自拠点のLAN側デフォルトゲートウェイは必ず優先されます。
上記の図で、デフォルトゲートウェイの優先順位を、拠点1→拠点3→インターネットアクセス(クラウドゲートウェイ)と設定した場合、それぞれの拠点でのデフォルトゲートウェイの優先順位は以下のように動作します。
- 拠点1
拠点1→拠点3→インターネットアクセス - 拠点2
拠点1→拠点3→インターネットアクセス - 拠点3
拠点3→拠点1→インターネットアクセス
スタティックルーティング
- コントロールボタン
ボタン:エントリが追加され、新規にスタティックルートを作成できます。
ボタン:選択したエントリを削除します。
ボタン:選択したエントリを複製します。
ボタン:選択したエントリの順番を入れ替えます。 - あて先IPアドレス
あて先IPアドレスをCIDR形式(IPアドレス/サブネットマスク)で入力します。 - ネクストホップ
ネクストホップのIPアドレスを入力します。 - コメント
ルーティング名など任意の文字列を入力します。 - 広告
BGPやOSPFなどの動的ルーティングを使用した時に、広告するかどうかを選択できます。
デフォルト設定:広告する - 有効
チェックを外すとルーティングが無効になります。
非常時の切り替えなど、一時的にルーティングを切り替えたいときなどに使用します。
デフォルト設定:有効